EVENT イベント

第48、49回研究会(東日本支部)

  • 新型コロナウイルスワクチンの構造模式図
  • ご講演頂いた藤井先生
  • グループディスカッション
  • 腸内フローラのバランス
  • ご講演頂いた島先生
第49回研究会
コロナ禍で変わる市場と技術 -化粧品技術者が、いま知っておくべきこと-
「知っておきたい菌の知識」


 新型コロナウイルスと、マイクロバイオームについて、今回の研究会はそれぞれの専門に研究をされていらっしゃるお二人の先生をお迎えし、webにて2題の非常に興味深い内容のご講演を頂きました。
 1題目は、花王株式会社の藤井健吉先生より、今まさに、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスを題材にして、「化粧品における菌・ウイルス制御技術の科学的基盤と法規制」を、2題目は、株式会社ヤクルト本社の島龍一郎先生より、近年耳にするようになった、マイクロバイオーム(腸内フローラ、皮膚フローラ)について、「皮膚に有能な菌を探る 〜腸内フローラから考える皮膚フローラの科学的検証〜」 をご講演頂きました。
 藤井先生は、産官学共同で、東京オリンピックでの新型コロナ対応策を策定された事例をお話し下さり、加えて、新型コロナのmRNAワクチンに関しても、非常に分かりやすくご説明下さいました。
 島先生は、近年耳にすることが増えた、腸内フローラが、腸管免疫、脳、および体全体へ影響を及ぼしている研究事例と、薬や医療への応用の可能性、さらには、皮膚フローラ研究のトピック、今後の研究の展望についてお話し頂きました。
 その後、10グループに分かれたディスカッションでは、異なる会社の若手の参加者が、自らの興味や見識や知見を広げようと、講演者の先生に積極的に質問する熱心な姿が見られました。
 各グループに着かれたファシリテーターの方もさることながら、講演者の先生も親身になって、コミュニケーションを取っていて、社外から受ける刺激に若手技術者方々の成長が、非常に楽しみに感じましたし、逆に若い技術者の発想に、大いに刺激を受けました。
SCCJ広報委員
那波慶彦(一丸ファルコス株式会社)
菰口剛志(岩瀬コスファ株式会社)