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第217回講演会 (西日本)

  • 老化治療の世界動向について
  • WEBを通じて最前線の情報配信(早野先生)
  • ものづくりへのAI活用とは?
  • 機械工学に関わる部分のお話もわかり易く(古川先生)              
第217回講演会参加レポート
 2024年3月5日(火)にオンライン開催されました第217回講演会に参加いたしました。
 講演1では 慶應義塾大学医学部整形外科学教室特任講師の早野元詞先生より「老化治療/rejuvenationの世界的動向について」ご講演頂きました。老化研究のアプローチとして、Anti-aging(老化予防)からRejuvenation(老化治療)へと世界、特に欧米ではトレンドが移行しつつあることは、非常に衝撃的でもありました。山中因子とAI利用の可能性など重要なポイントに触れながら、後天的な老化に対して物理的な治療ではなく、化粧品学的にはどのようにアプローチすべきか、どうしたら「若返り」に近づけられるものなのか熟考せねばならないと感じました。
 講演終了後の質疑応答では、聴講された皆様の関心の高さより、学術的な内容から日常生活における心得的な内容まで多岐にわたり、丁寧なご回答を頂きました。
 講演2では 山形大学大学院理学研究科教授の古川英光先生より「AI活用やわらかものづくり:技術革新がもたらす柔軟性と創造性」についてご講演頂きました。やわらかものづくり研究に没頭されるまでの過程から、研究のご苦労についてまで機械工学に全く疎い私でも親しみやすく、理解しやすいようにご紹介いただきました。「硬質なものではなく、軟質なものを創り、保存するにはどうした良いか」。長年取り組んでおられるテーマについての詳細やAI技術の導入については、実はこれって自分がいつも抱えて取り組んでいる課題の解決になる考え方なのではないのかと「気づき」の得られる講演でした。日々の製品開発アプローチに生かしたいと感じました。
 最後に、日常業務に大変参考になる学びをさせていただきました両名の先生方と、本講演をご準備頂き、取材活動にご快諾いただきました西日本支部講演部会の皆様方に感謝申し上げます。
広報委員 一丸ファルコス株式会社 那波慶彦