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第53回 化粧品技術基礎講習会(東日本支部)

  • 第53回化粧品技術基礎講習会テキスト
  • 皮膚、毛髪についての講義(花王株式会社 村瀬先生)
  • 化粧品原料に関する講義(株式会社マツモト交商 寺本先生)
2021年度 第53回化粧品技術基礎講習会参加レポート
 
 11月8日~10日の3日間、東京化粧品工業会並びにSCCJ東日本支部主催の第53回化粧品技術基礎講習会(以下 本講習会)に参加いたしました。今年も、昨年に引き続きWeb開催となりました。会場での参加に比較して、参加者同士の熱気を感じることはできないものの、自宅もしくはオフィスで集中して参加することができ、学びの効果は十分であったと思います。
最初に東日本支部林幹事長から本講習会の目的と概要、SCCJ紹介や活動の魅力について説明がありました。その後、各社の化粧品技術者の皆様から、皮膚のメカニズム、化粧品製剤、原料、容器包装、製造、法規制、知的財産等、化粧品開発にかかわる広い分野において、基本的な知識のレクチャー、並びにこれまでのご経験から裏付けられたアドバイスなどもお話をしていただきました。さらに、開発の心得や化粧品の心理的有用性の講義の中で、化粧品開発の楽しさや化粧品を通じて人の満足感や充実感に貢献できるというメッセージをお伝えいただき、日頃の仕事の意味合いを改めて考えるきっかけとなりました。以下、取材を行ったSCCJ広報委員の㈱マツモト交商の田中、㈱ポーラ・オルビスホールディングスの三輪のコメントを記載させていただきます。

<株式会社マツモト交商 田中徳文>
原料を取り扱っている仕事柄か「開発の心得」講義でロングセラー製品のコンセプトや特徴について配合原料を例に挙げてご説明頂いたことに改めて興味をもって聞き入っていました。個人的な感想ですが、過去に私も数回参加させて頂きましたが、本講習会を通じて失念していたことや改めて納得できたこと等エキスが詰まった内容ばかりでとても有意義な内容の講習会だと思います。今回、弊社の新入社員も数名参加しており、各講義が終わった後直前の講義についてリアルタイムで意見交換ができたことはWeb開催ならではのメリットかと思います。

<株式会社ポーラ・オルビスホールディングス 三輪隆博>
 本講習会に参加することで、業務の中で実践していることを改めて整理できるとともに、知識として抜け落ちてしまっている部分を補完することができました。昨今、社会人の学び直し(リカレント教育)も話題になっていますし、中堅以上の方にとっても、新たな学びや発見があるのではと思います。また、化粧品開発の楽しさの講義で、株式会社コーセーの萩野先生の研究のきっかけが、お母さまのアイシャドウに対するご意見であったというお話がありました。市場データや口コミなど、ついついマスの意見に目を向けてしまいがちですが、何気ない一言や疑問から研究をスタートさせることこそが、探求心をくすぐられる重要な要素であることを再認識いたしました。

最後になりますが、本講習会でご講義頂きました講師の先生方と企画運営頂きました教育・研修部会の皆様に感謝を申し上げます。
SCCJ広報委員
田中徳文(株式会社マツモト交商)
  三輪隆博(株式会社ポーラ・オルビスホールディングス)