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学術部会A報告 〜第246回「学術講演会」

  • 講師 坂崎さん
  • 講師 土井さん
当日は前週末の大雪が嘘のように天候に恵まれた冬晴れのもと、学士会館に175名の聴衆を集めて講演会が行われました。

1件目の講演はメークアップの研究の中でも特に仕上がりに特化した研究についての総論的なお話と、それを具現化した素材の開発についていくつかの具体例をお話していただきました。特に仕上がり研究のコンセプトの着眼点には講師の先生独特の視点が随所に感じられる内容であり、40分という講演時間では短く感じるような大変興味深い講演でありました。講演後もメークに対するアドバイスに関わるものから実際の粉体材料に関する科学的な疑問まで多岐にわたる質疑が大変活発に行われました。

2件目の講演はきれいなお肌と健康を作るためにはこれまでの西洋医学的な局所的な治療ではなく、全人的な観点からストレスマネジメントやホルモンと上手に付き合っていく、いわゆるホリスティックケアが必要であるという内容でありました。化粧品を使うことによってストレスマーカーが減るというデータなどもお示しいただくなど美容医療と化粧品との接点についてもお話いただき、大変興味深い内容でありました。中でも今話題のデトックスについては医学的見地からのアドバイスも多く、化粧品業界にも新たな視点を与えるインパクトのある内容でした。講演後も市場のトレンドとホリスティック医療の関連や更年期からの肌への対応法などを問う質問などが多く、参加者の美容医療への高い関心が見られた大変有意義な講演でした。