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第155回「技術見学会」

  • (株)ファンケル美健 工場見学前の説明風景
  • (株)ファンケル美健 工場見学後さまざまな質問に丁寧に回答いただきました。
  • 雪印メグミルク(株) 工場見学前の説明風景
  • 雪印メグミルク(株) メグミルクについて詳しくレクチャーいただきました。
2014年11月10日(月曜日)に第155回技術見学会を開催致しました。今回は「株式会社ファンケル美健 千葉工場」と「雪印メグミルク株式会社 野田工場」の2社を77名で見学させて頂きました。当日の朝は若干肌寒いと感じましたが、日中は日差しも強く汗ばむような天候に恵まれバスを一路千葉県流山市に向かいました。

(株)ファンケル美健千葉工場は、見せる工場をコンセプトとして建築されたそうで、毎年2000人以上の見学者を迎えているそうです。製品のコンセプトは「不の解消」、添加物を一切使わない化粧品を造るために1982年に創業。その後1994年にフードサプリメント事業、1999年には発芽米事業、2000年には青汁事業と次々に新しい事業展開をしているそうです。工場は6階建てで上から秤量、5階には調製、4階には充填、3階には包装と上から下ろしていく構造になっており、クリーン度は最大でクラス100と医薬品レベルにまでして無菌状態を保っているそうです。使用原料は400種類以上、1製品に30〜50種類を使い製造します。基本的には在庫は持たないようにしているそうで、その時々で製造量が変化するそうです。同業他社ということもあり積極的に質問が出ましたが、丁寧に回答もして頂きましたし、見学最中も写真撮影に関して制約が一切無く、包み隠さず工場の中も見せて頂きました。お客様のことを考え、無添加にこだわる姿勢には驚かされました。

昼食は野田市にあるブッフェ食堂グラングルでとり、次の目的地の雪印メグミルク(株)野田工場に向かいました。野田工場の敷地面積は東京ドームの1.3倍と広く、社員数220名にて24時間体制で要冷蔵製品とロングライフ商品の製造をしているそうです。ゴミを出さない取り組みとして、牛乳パックを回収し、カットし洗浄した後、加工業者に委託してトイレットペーパーなどを作ったりもしているそうです。この工場には毎日搾られた原料乳が200トン運ばれ、不純物を取り除き、滅菌・殺菌をし、更に脂肪分の微細化をして安定させた後に出荷をしているそうです。容器を7層にして完全に光を遮断する構造にすることによって、劣化を防ぎ強度も上がり、消費者に安全なものを届ける工夫をしているそうです。牛乳も乳化物ということもあり、見学中でも多々質問させて頂き、対応して頂きました。なるべく空気に触れさせない努力に感心いたしました。

(事務局より)今回は応募が多数あり、数十名の方のお申し込みをお断りさせていただきました。また、複数申し込まれた企業の皆さまには人数調整をさせていただきました。次回の見学会は2015年春頃、今回と同様の内容にて開催を予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。