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第251回「学術講演会」

  • 第251回学術講演会会場風景
  • 岩崎部会長の開会挨拶
  • 浅越氏の講演
  • 亀山氏の講演①
  • 亀山氏の講演②
第251回「学術講演会」が7月10日学士会館で、152名の聴衆を集めて、以下の2題のテーマで開催されました。
1題目は、長谷川香料(株)品質保証部の浅越亨氏より、『香りの文化と科学』という演題でご講演頂きました。ご講演の内容としては、匂い、香りのメカニズムから、香料に関する説明、香りの機能性、香りに関する西洋と東洋(日本)の違い、香料の安全性等、幅広い範囲でお話を頂きました。この中でも、西洋と東洋(日本)での習慣、文化の違いによる、香りの受け止め方の違いについては、大変興味深い内容であり、今後、日本企業が海外展開する場合に注意すべきポイントであると感じました。
2題目は、(株)フジテレビジョン 映画事業局長の亀山千広氏より、『メガヒット番組プロデュースの背景と映画戦略』についてご講演頂きました。亀山氏は「踊る大捜査線 THE MOVIE」「スィングガールズ」など数多くのヒット作品の制作を手がけており、視聴者の心の捉え方など受講者側からお聞きしたいことも多数あろうと思い、通常とスタイルを変えて、座談会方式で講演会を進行しました。会場から活発な質問をいただくことが出来、テレビ番組や映画のプロデュースの仕方・考え方、各局の強み・弱み、ヒット映画の極秘情報など多岐にわたる内容についてお話をいただきました。その中で、最近の購買特性について興味深い話しがありました。亀山氏いわく、「最近のひとは、安心できるもの、期待を裏切らないと分かっているものにお金を払う」というものです。つまり、映画でいえば、映画館に行く前に、出演者、映画のストーリーなど事前に情報をしっかり得て、これなら大丈夫と確信を得てから映画館に行くということです。このことは、われわれの業界においても、いかに消費者が望む有用な情報が事前に提供できているかの重要性を示唆しており、その内容の良し悪しがヒット商品になるかならないかを決める重要なキーポイントになると感じました。(学術部会A)