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第149回「技術見学会」のお知らせ

  • 山梨工業技術センターでの見学風景
  • 技術センターの概況説明を受ける
  • 技術センターの主要技術見学・説明
  • バス車窓からの八ヶ岳連峰
  • サントリー白州蒸留所・天然水工場見学
  • ウイスキー蒸留所:樽の再生(リチャー)
2011年11月9日(水曜日)、東京支部渉外部会企画による第149回技術見学会を開催致しました。
今回は山梨県の2か所、山梨県工業技術センターとサントリー白州蒸溜所を尋ねました。当日、肌寒い中ではありましたが58名に参加頂き、新宿西口よりバスで始めの目的地の山梨県工業技術センターに向かいました。当センターは最先端の機械加工機や測定器、解析器を所有し、中小企業を中心に技術の向上を目的として、技術支援、研究開発、人材育成、情報提供等の取り組みをしています。なかなか中小企業では購入できない高価な機器が揃っていますので、センターに来て機器を使わせてもらったり、センターに依頼して加工、検証をして頂いたりと県の内外からの問い合わせが多数あるそうです。更に微細加工する為に温度、湿度が一定に保たれクリーン度はクラス1000という製薬会社並みに管理されている部屋もあるそうです。最近では、コンピューターによる解析が主流になり、例えばバルブ内に流れる流体動きやボルトに掛かる応力のメカニズムもわかるそうです。どの方も親切で、かなり詳しく教えて頂きましたのでとても勉強になりました。
その後場所を移し、山梨名物の「ほうとう」を頂きました。おいしく体も暖まりましたので、次なる目的地のサントリー白州蒸溜所に向かいました。

サントリー白州蒸溜所には、隣接しているサントリー天然水白州工場があり、その双方の見学をさせて頂きました。周りの山々と森が綺麗な水を育むということでこの地を選び工場を建設 したそうです。敷地面積は東京ドーム64個分という広大さで本当に緑に囲まれ、時期も良く、紅葉もしていましたので森林浴をしてるような清々しい気分になりました。工場の取り組みとしては、水が命ということもあり、製造で使う水を50%削減し、再利用しているそうです。更にダンボールを使わないエコクリア包装(ビニール包装)や、軽量化ボトルの開発、太陽光発電システムの導入、電気自動車の導入など、CO2削減に努力していました。サントリー白州蒸溜所は、麦を使ったモルトウイスキーを作っており、1973年に製造を開始したそうです。工場内に入ると、麦を使っていることもありビールのような香りがしました。ウイスキーを作る工程は仕込、発酵、蒸溜、その後の樽詰め。ウイスキーは樽に詰めると年に2〜3%蒸発し減っていくそうです、20年も寝かせておくと約半分になってしまうので寝かせたウイスキーが高価なのがわかる気がしました。サントリー天然水白州工場は、1996年に建てられました。その後2010年に新工場を建設しおいしい水へのこだわりを守り徹底管理の基、ろ過、滅菌をしてボトルに入れて出荷しているそうです。綺麗な水とは、大切な財産なのだと感じました。
次回の技術見学会は春頃を予定しております。皆様方のご参加をお待ちしております。 (渉外部会)