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第4回「化粧品技術実践講習会」

  • 満員御礼の会場、中堅技術者達が熱心に耳を傾ける
  • 化粧品の多くの製剤について、自分の経験を元に理解を深める実践講習(その①)
  • 化粧品の多くの製剤について、自分の経験を元に理解を深める実践講習(その②)
  • 処方開発から始まりスケールアップまで。多岐に渡る演題
8/30(木)に開催された 日本化粧品技術者会 西日本支部と西日本化粧品工業会の共催である「第4回化粧品技術実践講習会」に参加しました。本講習会は、7月に開催された入社1~2年目向けの「化粧品技術基礎講習会」に対し、実務経験 5~6 年の技術系職種の方を対象にしたセミナーであり、化粧品処方開発に関連する知識の習得を目的としています。
定員144名、1社2名までの参加で、申し込み開始後、数週間で定員となった講習会であり、参加できなかった方も多数いる中、今回は取材として参加する機会を頂きました。私も化粧品処方開発に従事しており、講習演題を見るだけでも仕事にマッチしていて、始まる前からワクワクしていました。
 「基礎化粧品の開発」「メイクアップ化粧品の開発」「頭髪用化粧品の開発」「界面活性剤と乳化」「レオロジー」「スケールアップ」「防腐技術」「安全性」「有用性評価」・・・一目瞭然に気づくこと、それは演題に含まれる言葉は化粧品処方開発者であれば、誰もが考えたこと、あるいは触れたことのあるテーマです。
処方開発を念頭においた講習内容のテーマは多岐に渡り、1日で多くの知識や技術を習得できることが最大の魅力でした。会場も満員御礼であり、人気の講習会であることも肌で感じました。
これまで触れたことのない知識を得るというよりも、「実践」というタイトルに相応しい内容で、普段処方組みを行う時の実例が示され、聴講中は頭の中で日常業務を想像しながら、受講できるのが魅力でした。着席しながらの聴講ながらも、体は処方開発を行っているかのような感覚で聴くことができ、自然と内容が頭に入ってきました。誰しも経験で日々業務を行っている部分もあると思いますが、それを理論的に理解する意味でも「実践」でした。
 本講習会は化粧品処方開発者に特にお勧めであり、私は、指導する立場のベテラン社員にも是非、参加してほしいと感じました。ベテラン社員のアドバイスが上手になることで、若手社員の力も向上し、新しい技術が生まれる。そんな相乗効果に期待したいです。
 このような大変貴重な講習会を企画・運営された化粧品技術講習部会の皆様、そして講師の皆様に心より感謝するとともに、この聴講を聴いた私も含め、技術者が聴講後も技術の「実践」をしていることを想像しながら、本講演会の報告とさせて頂きます。
SCCJ広報委員会 清水 徹/東洋ビューティ(株)