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第48回「化粧品技術基礎講習会」

  • 500名を越える参加があり大盛況です
  • 熱心に講義聞き入る参加者の方々
  • 日野クリニック小塚名誉院長の講義
第48回化粧品技術基礎講習会
 
2018年7月5日と6日の2日間の日程で大阪国際交流センターに於いて、西日本化粧品工業会及び日本化粧品技術者会西日本支部共催の化粧品技術基礎講習会が開催され、小職は7月5日に参加致しましたので初日の7月5日の報告をさせて頂きます。
雨で悪天候の中約500名を越える受講者が参加し盛大な会であったと思料致します。500名を越えたのは過去最大級との事で、私見ではありますが、西日本の化粧品産業が好調に推移している事が要因ではないかと化粧品業界に携わる一員として嬉しく思います。
500名を越える参加者に対して少数であったにも拘らず、技術講習部会の皆さんが結束力を発揮し、弁当配布回収時やその他運営をサムライブルーの如くアイコンタクトで各自の役割を担っておられた事には驚きと同時に感銘を受けました。
参加者も、若手化粧品技術者やマーケティングその他営業などに携わる方々が熱心に受講していました。化粧品技術基礎講習会の魅力は、何といっても参加者が僅か2日間で多くの知識を得る事が出来る事です。
プログラムは、化粧品に関連する 21講義と盛り沢山で充実した内容で、化粧品業界の動向、関連法規から化粧品技術者会の詳しい説明を始めとし、商品開発の心得、皮膚の仕組みと皮膚科学、メカニズムや皮膚トラブルや処方設計、開発に役立つスキンケア、メイク、紫外線、香料についての基礎知識の理解しやすい説明であった為直ぐに役立つ内容であったと思料致します。更に化粧品の特許、抗シワや美白等旬の素材の有用性の説明、化粧品で最も気を遣う安全性に関する基礎知識に至るまで化粧品に関する知識全般を集中して得る事が出来ると思いますます。特に日常業務で直接関連しない分野に関して基礎知識が得られる事は小職にとっては有意義でした。
中でも15年来本技術基礎講習会でご講義頂いている日野クリニック皮膚科アレルギー科小塚名誉院長の講義では、直近の化粧品に関連する数例のトラブル症例を挙げて、詳細に説明頂き、化粧品による皮膚障害の疑いがある場合の化粧品の安全性を向上させる対処を示されました。本講義で特別に拝見できるものであった為小職にとっては得る事が多くありましたが、参加した若手化粧品開発者にとっては、トラブル時の対応を考える上に於いて有意義な内容であったと確信致します。
振り返れば小職も20年前に同会場で技術基礎講習会に参加し熱心に受講させて頂いたと記憶しますが、久し振りに受講しても新鮮さと新たな気づきや発見があり、明日からでも活用できる非常に有意義なセミナーであったと改めて実感致しました。
今回参加者の大半が年齢層で若い方であると見受けましたが、1~3年目の若手の方だけでなく、各分野リーダーや主任クラスの経験をされた方も復習を兼ね、更に新たな気付きや、得る事が多いと思いますので来年以降、是非受講される事をお勧め致します。
最後に本技術基礎講習会を企画開催頂きました西日本化粧品工業会と日本化粧品技術者会西日本支部講演部会の方々に感謝を示し締めくくりたいと思います。
                SCCJ広報委員 田中徳文/㈱マツモト交商