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第283回学術講演会

第283回学術講演会参加レポート

日本化粧品技術者会東日本支部主催の「第283回学術講演会」に参加いたしました。学術部会の方で、参加者に有益な講演会になるようにと、毎回趣向を凝らしたテーマとなっています。今回は、「画像に基づく肌画像の質感解析と情動イメージング」というテーマで千葉大学大学院工学研究院の津村徳道先生、「化粧品業界における世界の小売トレンド」および「成長するサプリ、健康食品、飲料市場:アジアで今求められているものとは?」というテーマでユーロモニターインターナショナルの五来祐里先生、松永芽恵先生にご講演いただきました。1年で最も寒い時期にも関わらず、若手からベテランまで100名ほどの参加があり、関心度の高さが伺えました。
津村先生のご講演は、肌画像解析により理想的な透明感のある肌の再現をするというご研究や、動画像からタイムリーな血流状態やストレス状態を評価する装置開発をお話いただきました。化粧品研究におけるデジタル技術の応用ですので、皆さんメモを取りながら熱心に聴講されていました。関西ご出身の津村先生は、ご自身をネタに笑いを誘い、聴講者を飽きさせない工夫がありました。また、ちょっとしたハプニングにより、当初予定していなかった「クラウドソーシングを用いた顔動画像計測による情動反応解析に基づく広告効果推定」や「分光画像を用いた目の下のクマの成分解析」等のご研究も急遽ご紹介いただき、我々聴講者にとってはラッキーでした。余談ですが、千葉大学では留学が必須となっているとのお話があり、グローバルで通用する人材の育成に力を入れていることが伺えました。
2演題目の五来先生からは、世界の化粧品市場規模や今後の成長性予測に関してお話いただきました。また最新の欧米のトレンドは、「PHYSICAL」と「DEGITAL」を組み合わせた「PHYGITAL」であり、リアルとバーチャル(オンライン)両面が各国の顧客の購買行動には重要といったこと等、グローバル市場を見据える上での大切なポイントがわかりました。松永先生からは、サプリや健康食品に関して、世界の市場や国・民族の差による消費者特性等のご講演でした。トータルビューティーを考慮すると、こういった分野が今後ますます化粧品の競合となってくるため、チェックしていきたいです。五来先生、松永先生のご講演では、時間軸や空間軸の様々な切り口から得られた多様なデータをご紹介いただき、大変参考になりました。
講演後には、各先生と名刺交換をするため、行列ができるほどの盛況ぶりでした。学術講演会は毎回、ここでしか得られない有益な内容が盛り沢山となっていますので、次回も楽しみにしております。

 
2020/2/17
SCCJ
広報委員 藤野 暁彦(株式会社コーセー)
  • 趣のある学士会館202号室の様子
  • 熱心にご講演される津村先生
  • 活発な質疑応答の風景
  • 多様なデータをご紹介いただいた五来先生と松永先生

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