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IFSCC Congress 2025 カンヌ大会 参加旅行団
IFSCC2025 Congress (カンヌ大会)参加レポート
~映画祭の街・カンヌで出会った、化粧品科学の最前線~
2025年9月15日〜18日、フランス・カンヌにて第35回IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)大会が開催されました。世界中から化粧品技術者が集い、最先端の研究成果を共有するこの大会。その様子をレポートします。
SCCJ主催 IFSCC参加旅行団で現地へ
SCCJ主催の旅行団は、応募多数により急遽定員枠が拡大。航空会社や経由地が異なる参加者も多く、一部では預け入れ荷物の遅延やロストバゲージといったハプニングもありましたが、無事に現地で集合。到着日の結団式では、皆さんの元気な笑顔が揃い、旅の始まりを実感しました。
旅行団の魅力は、発表や視察に集中できる環境が整っていること。移動や宿泊の手配が万全で、余計な心配をせずに研究発表や学びに専念できます。また、団体ならではの視察では、普段は入れない施設や現場を見学できることもあり、業務に直結する知見を得られるのも大きなメリットです。
さらに、参加者同士の交流も深まり、業界内での人脈形成や情報交換の場としても非常に有意義。同じ志を持つ仲間と過ごす時間は、刺激的で心強く、次の研究へのモチベーションにもつながります
大会概要と研究トレンド
今年の大会では、約800件の研究発表が行われ、参加者は1,200人以上にのぼりました。
• 演題エントリー総数:1,151件
• 口頭発表数:68件
• ポスター発表数:730件
昨年より約100件増加し、採択審査も例年以上に厳しかったとのこと。地域別では、アジア・オセアニア圏が半数以上を占め、次いでヨーロッパ/アフリカ、南北アメリカの順。アジアの化粧品科学への貢献がますます大きくなっていることを実感しました。
映画祭の地に集う「美」のテクノロジー
会場は、カンヌ映画祭の舞台として知られる「Le Palais des Festivals et des Congrès」。赤絨毯が敷かれた大階段では、参加者たちが思い思いに記念撮影。国や所属を越えて「撮りましょうか?」と声をかけ合う姿があちこちで見られ、国際交流の温かさを感じました。
注目の研究テーマ
今年の大会で特に印象的だったのは、AIを活用した研究の急増です。
「AI-driven」「AI-powered」といったタイトルが目立ち、成分開発、解析技術、パーソナライズなど、あらゆる分野でAIが活躍。もはやAIは研究のパートナーとして欠かせない存在になっていると実感しました。
また、中国の演題の多さは市場規模を反映するかのようで目を引き、韓国も存在感を示していました。韓国からは史上初の受賞者も誕生し、授賞式では歓喜の声が響き渡りました。
そしてもちろん、日本の研究も輝いていました!
発想力、緻密さ、技術の質の高さが際立ち、個人的にも「この技術、商品化されたら絶対チェックしたい!」と感じるものばかり。研究の発展に役立ちそうなディスカッションが活発に交わされていました。ポスター部門では、昨年に続き日本からの発表が最優秀賞を受賞。本当におめでとうございます!
来年はパースへ!そして2030年は日本開催!
大会直前には、2026年の開催地がアデレードから西海岸のパースへ変更されるという発表もありました。アデレードも魅力的ですが、パースは自然、気候、食、アクティビティが豊富で、直行便もありアクセスも良好。来年も多くの日本からの演題エントリーが期待されます!
さらに、2030年には日本での開催が決定しています。世界の化粧品技術者が日本に集うその日を、今から楽しみにしたいですね。
最後に
IFSCC大会は、化粧品の未来を形づくる技術と人が集う場です。参加することで、世界の研究トレンドを肌で感じ、刺激を受け、仲間との絆も深まります。SCCJ旅行団での参加は、安心して学びに集中できる最高の環境。来年のパース大会、そして2030年の日本大会に向けて、ぜひ皆さんも一歩踏み出してみませんか?
ーNews:IFSCC Congress 2025 Cannesー
2025年9月15日~18日にフランス・カンヌで開催された「IFSCC Congress 2025 Cannes」のAward受賞者は以下の通りです。
Awardは9月18日にフランスのカンヌで開催された第35回IFSCC大会のガラディナーおよび表彰式で、次期IFSCC会長Isabelle Castiel氏と次期Publication Chair (前Science Chair)の関根知子氏から授与されました。
BASIC RESEARCH AWARD
Author:Seoyeon Kyung
Company:COSMAX BTI R&I Center, Korea
Paper 「Stress-induced Hair Greying Modeled Using Human Hair-Bearing Organoids: A Step Toward a Sustainable Future」
APPLIED RESEARCH AWARD
Author:Jolanta Idkowiak-Baldys
Company:L’Oréal, USA
Paper「If Malassezia wasn’t the only determining factor in dandruff: the role of scalp bacterial profile and ethnicity」
JOHANN WIECHERS POSTER AWARD
Author:Eisuke Takai
Company:Shiseido Japan
Paper「Dynamics of Facial Shape: Unraveling the Non-Genetic Factors and Developing Face-Shaping Skincare Ingredients through Gravity-Responsive 3D Facial Imaging」
★各Award TOP10詳細は <IFSCC Congress 2025 TOP10> をご確認ください。
~映画祭の街・カンヌで出会った、化粧品科学の最前線~
2025年9月15日〜18日、フランス・カンヌにて第35回IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)大会が開催されました。世界中から化粧品技術者が集い、最先端の研究成果を共有するこの大会。その様子をレポートします。
SCCJ主催 IFSCC参加旅行団で現地へ
SCCJ主催の旅行団は、応募多数により急遽定員枠が拡大。航空会社や経由地が異なる参加者も多く、一部では預け入れ荷物の遅延やロストバゲージといったハプニングもありましたが、無事に現地で集合。到着日の結団式では、皆さんの元気な笑顔が揃い、旅の始まりを実感しました。
旅行団の魅力は、発表や視察に集中できる環境が整っていること。移動や宿泊の手配が万全で、余計な心配をせずに研究発表や学びに専念できます。また、団体ならではの視察では、普段は入れない施設や現場を見学できることもあり、業務に直結する知見を得られるのも大きなメリットです。
さらに、参加者同士の交流も深まり、業界内での人脈形成や情報交換の場としても非常に有意義。同じ志を持つ仲間と過ごす時間は、刺激的で心強く、次の研究へのモチベーションにもつながります
大会概要と研究トレンド
今年の大会では、約800件の研究発表が行われ、参加者は1,200人以上にのぼりました。
• 演題エントリー総数:1,151件
• 口頭発表数:68件
• ポスター発表数:730件
昨年より約100件増加し、採択審査も例年以上に厳しかったとのこと。地域別では、アジア・オセアニア圏が半数以上を占め、次いでヨーロッパ/アフリカ、南北アメリカの順。アジアの化粧品科学への貢献がますます大きくなっていることを実感しました。
映画祭の地に集う「美」のテクノロジー
会場は、カンヌ映画祭の舞台として知られる「Le Palais des Festivals et des Congrès」。赤絨毯が敷かれた大階段では、参加者たちが思い思いに記念撮影。国や所属を越えて「撮りましょうか?」と声をかけ合う姿があちこちで見られ、国際交流の温かさを感じました。
注目の研究テーマ
今年の大会で特に印象的だったのは、AIを活用した研究の急増です。
「AI-driven」「AI-powered」といったタイトルが目立ち、成分開発、解析技術、パーソナライズなど、あらゆる分野でAIが活躍。もはやAIは研究のパートナーとして欠かせない存在になっていると実感しました。
また、中国の演題の多さは市場規模を反映するかのようで目を引き、韓国も存在感を示していました。韓国からは史上初の受賞者も誕生し、授賞式では歓喜の声が響き渡りました。
そしてもちろん、日本の研究も輝いていました!
発想力、緻密さ、技術の質の高さが際立ち、個人的にも「この技術、商品化されたら絶対チェックしたい!」と感じるものばかり。研究の発展に役立ちそうなディスカッションが活発に交わされていました。ポスター部門では、昨年に続き日本からの発表が最優秀賞を受賞。本当におめでとうございます!
来年はパースへ!そして2030年は日本開催!
大会直前には、2026年の開催地がアデレードから西海岸のパースへ変更されるという発表もありました。アデレードも魅力的ですが、パースは自然、気候、食、アクティビティが豊富で、直行便もありアクセスも良好。来年も多くの日本からの演題エントリーが期待されます!
さらに、2030年には日本での開催が決定しています。世界の化粧品技術者が日本に集うその日を、今から楽しみにしたいですね。
最後に
IFSCC大会は、化粧品の未来を形づくる技術と人が集う場です。参加することで、世界の研究トレンドを肌で感じ、刺激を受け、仲間との絆も深まります。SCCJ旅行団での参加は、安心して学びに集中できる最高の環境。来年のパース大会、そして2030年の日本大会に向けて、ぜひ皆さんも一歩踏み出してみませんか?
SCCJ広報委員 倉沢 真澄(ポーラ化成工業株式会社)
ーNews:IFSCC Congress 2025 Cannesー
2025年9月15日~18日にフランス・カンヌで開催された「IFSCC Congress 2025 Cannes」のAward受賞者は以下の通りです。
Awardは9月18日にフランスのカンヌで開催された第35回IFSCC大会のガラディナーおよび表彰式で、次期IFSCC会長Isabelle Castiel氏と次期Publication Chair (前Science Chair)の関根知子氏から授与されました。
(IFSCC Web”News”より抜粋)
BASIC RESEARCH AWARD
Author:Seoyeon Kyung
Company:COSMAX BTI R&I Center, Korea
Paper 「Stress-induced Hair Greying Modeled Using Human Hair-Bearing Organoids: A Step Toward a Sustainable Future」
APPLIED RESEARCH AWARD
Author:Jolanta Idkowiak-Baldys
Company:L’Oréal, USA
Paper「If Malassezia wasn’t the only determining factor in dandruff: the role of scalp bacterial profile and ethnicity」
JOHANN WIECHERS POSTER AWARD
Author:Eisuke Takai
Company:Shiseido Japan
Paper「Dynamics of Facial Shape: Unraveling the Non-Genetic Factors and Developing Face-Shaping Skincare Ingredients through Gravity-Responsive 3D Facial Imaging」
★各Award TOP10詳細は <IFSCC Congress 2025 TOP10> をご確認ください。







