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第43回、第44回研究会のご案内(定員を超えましたので、締め切りました。)

10月4日(木)に開催された東日本支部主催の「第43回SCCJ研究会」に参加してきました。本イベントは、対象が35歳以下のみであるにも関わらず締切り前に応募定員を迎えてしまう人気ぶりでした。
第一部は、田中先生、黒田先生ともに粉末の表面処理を中心にした分散技術に関する講演でした。素材一つとってもマクロな視点とミクロな視点での観察が重要であり、不均一であることを頭で意識しながら、処方設計を進めることが化粧品の品質向上につながるということに改めて気づかされました。粉末の撥水処理において、撥水機能が得られると、その粉末表面全体を処理剤が均一に吸着していると考えてしまいます。実際には不均一であることが大半で、処理剤が海島状態のようにまだらに吸着していることや、そのために、処理粉末が乳化化粧品中では油に均一に分散することが出来ず、水との界面への局在化など、油中でも処理粉末の分布に偏りが生じていることが紹介されていました。化粧品原料の多くが単一組成ではなく、ある分布を持った一群であることを再認識させられました。
第二部はグループディスカッション形式で、日頃の化粧品作りにおける課題を議論しました。大半が初対面で競合会社の研究者が同席しているかもしれない環境の中で課題を提示して良いのか悩ましいところです。ですが、オープンイノベーションによる開発や課題解決期間の短縮が叫ばれている世の中ですので、互いに課題情報を出し合って、講師の先生と共に、解決策を見つけることができるのが、この研究会の魅力です。この機会を活用することは、普段の業務における課題解決だけではなく、化粧品業界の発展に繋がると感じました。
本研究会は二部形式になっており、次回は12月13日に、より製品化に近い内容で開催されます。次回も同様にグループディスカッションが開催されることから、私もリクイドファンデーションのチューブ製品において、初回の開封時にチューブ先端ノズル部分に透明液が分離してしまうことがあるという課題を提起してみようかと考えております。
SCCJ広報委員会・副委員長
前澤大介/癸巳化成株式会社


 
  • 第43回SCCJ研究会講師の方々と
  • グループディスカッションの様子