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第51回化粧品技術基礎講習会(東日本)

化粧品技術基礎講習会:取材レポート
 
取材日:令和元年6月19日(水)
場所:東京 有楽町朝日ホール

去る令和元年6月18日(火)~20日(木)の3日間にわたり、東京化粧品工業会、日本化粧品技術者会の共同主催、一般財団法人日本粧業会の共催で、東京の有楽町朝日ホールにて、化粧品技術基礎講習会が開催され、その2日目の6月19日(水)に取材しました。
 
 今回の化粧品技術基礎講習会は、695名の申込みがあり、そのうち参加者は680名と多くの方が参加されました。3日間通した内容も、国内外の化粧品工業の現況や、製剤、原料、各種目的別化粧品、容器・包装、品質保証、製造設備、法規制、深層心理、特別講演では「私たちの研究開発が未来の美を創る」というテーマでのご講演、化粧の歴史から関係法令まで、多岐にわたりました。
 
 2日目では、6つのテーマでの講演がありました。
「メイクアップ化粧品」株式会社資生堂 化粧品開発センター 池田智子先生

「頭髪化粧品」株式会社コーセー スキンケア製品研究室 伊藤説子先生

「化粧品用香料」小川香料株式会社 フレグランス研究所 佐久間克也先生

「化粧品の容器・包装」資生堂グローバルイノベーションセンター 山田正喜先生

「化粧品の品質保証」ポーラ化成工業株式会社 品質監査部 小林一成先生

「化粧品の製造設備」プライミクス株式会社 乳化分散技術研究所 執行役員 所長 春藤晃人先生
 
 上記6題興味深く、全て報告したいところですが、ここは絞って3題をピックアップしてみます。

「メイクアップ化粧品」株式会社資生堂 化粧品開発センター 池田智子先生
メイクアップ製品のアイテム、基本機能から、ファンデーション・白粉のタイプと剤型、粉・油・水の比率、体質顔料と色顔料の種類と大きさが与える影響、アイメイクの種類と使用原料の特長、リップ製品の特長と時代による変遷、色の三属性まで、とても分かりやすくかつ丁寧にお話しいただきました。改めてメイクというものは、する、しないだけではなく、どのようにするかによって、様々に印象が変わるものであることに気が付かせていただきました。

「化粧品用香料」小川香料株式会社 フレグランス研究所 佐久間克也先生
香りと香料の歴史、香料の素材(天然、合成)、香料の安全性(日本、欧米の法規制)、香りの分析(定性・定量)、香りの開発(香料の必要性、開発の必要条件、香りの組み立て)、香りの評価と表現方法から、官能評価の方法と分類までお話しいただきました。香りは化粧品の要素として、とても重要で、付加価値を付け、ブランドイメージをアピールすることのできるものであることを、改めて認識しました。

⑥「化粧品の製造設備」プライミクス株式会社 乳化分散技術研究所  執行役員 所長 春藤晃人先生
攪拌の意義、化粧品製造設備(化粧品で使用される機械:高圧乳化機、ビーズミル、ロールミル、超音波分散機、プラネタリーミキサー、低速・高速撹拌機、遠心放射型、ホモミクサー、複合型撹拌機)、製造設備の選定から、スケールアップ(前提条件、スケールアップファクター、粒度分布、データ収集事例、留意点)まで、攪拌とその機器について詳しく解説いただきました。化粧品開発の立場(私見ですが。。。)から、試作から実機製造に移すとき、とても苦労したり、勝手が違ったりしましたが、その肝の部分をとても丁寧に、分かりやすく教えていただき、私も以前に困った部分が若手の皆さんにとても良く伝わったのではないかと思いました。

また、上記2題のテーマ終了ごとに休憩が入り、ロビーにて、直接講師の先生に質問できるコーナーが設けられ、活発な質問・意見交換がされました。その模様を拝見したところ、参加者の高い意識が感じられ、今後の化粧品業界をけん引していく方々に、大いに期待できる化粧品技術基礎講習会の取材となりました。
以上
(日本化粧品技術者会 広報委員会:小林達朗/㈱イデアインターナショナル)

  
 
  • 「メイクアップ化粧品:池田智子先生(資生堂)」
  • 「化粧品用香料:佐久間克也先生(小川香料)」
  • 「化粧品の製造設備:春藤晃人先生(プライミクス)
  • 講演中の会場の様子
  • 「化粧品の容器・包装:山田正喜先生(資生堂)質問コーナー
  • 「化粧品の品質保証:小林一成先生(ポーラ化成工業㈱)質問コーナー