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第45回、46回研究会

第45回研究会参加レポート
 
2019年10月9日に学士会館で開催された東日本支部主催の第45回研究会に参加いたしました。
申し込み対象は35歳未満と若手技術者向けの研究会で、グループワークが盛り込まれる等、趣向を凝らした内容は一般的な聴講型のセミナーでは味わうことのできない特別な時間でした。私は来年で40歳。今回は広報委員の立場として、年齢制限を超えての初参加となりましたが、参加終了後には「35歳未満の時に積極的に参加するべきだった・・・」と後悔の念に駆られることとなりました。
 
研究会は大きく「講演」と「グループワーク・交流討論会」に分けられています。
講演では、「乳化剤」と「皮膜形成剤」という若手技術者の皆さまだけでなく化粧品処方開発に従事する私にとっても、非常に身近なテーマ且つ実践的な内容であった為、2講演とも取材活動を若干忘れて聞き入ってしまいました。ニッコールグループ株式会社コスモステクニカルセンターの鈴木敏幸氏の「ユニーク製剤開発のための乳化剤選択と使い方~失敗から学んだか~」では、御自身が経験した失敗談を踏まえた内容で親近感を感じながらも大先輩のめったに聞くことのできない失敗談を拝聴し、とても貴重な経験になりました。大同化成工業の稲本靖也氏からは、様々な皮膜形成剤の構造や原理、利用方法等についてお話頂き、皮膜形成剤の奥深さを感じました。同じ表示名称でも性能が変化する、組み合わせによって思いもよらない性能が発現する可能性がある等、皮膜形成剤だけでなく、それを利用する化粧品開発の無限なる可能性も再認識することが出来ました。
研究会の特徴の一つであるグループワークでは「トレードオフに迫ろう」をテーマとして、仕事で直面する「あちらを立てれば、こちらが立たぬ」そんな事例についてディスカッションが行われました。初対面の方々とのグループワークで、参加者の皆さまも最初は緊張されていましたが、最初に行われた「皆で協力し一つの円を書く」といったアイスブレイクや企画・運営をされた学術部会Bの皆さんの気さくな進行もあって、いざディスカッションの際には各テーブルでは笑顔と共に自身が経験したトレードオフについて活発な意見交換がなされていました。他社の技術者と意見交換や交流を深められる機会なんて殆どありません。私も35歳未満の時に経験出来ていたらなにかが変わったかも。率直に「羨ましい!」と感じたことが、私の後悔の念の理由です。
 
若手の時代は目の前の仕事に追わることで視野も狭まりがちでした。勉強しながら同業他社の技術者との交流が深められる研究会は視野を広げるという意味でもとってもお勧めです!
日本化粧品技術者会 広報委員 松嶋高志/株式会社シーボン
  • 皆で協力して一つの円を書く
  • トレードオフ事例の数々
  • ディスカッションの合間に講師への質問タイム