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「第85回SCCJ研究討論会/IFSCC 2019ミラノ中間大会 国内報告会」開催案内

第85回SCCJ研究討論会参加報告
 
11月27日、品川区「きゅりあん」にて開催された「第85回SCCJ研究討論会」に参加しました。今回は、10月にミラノで開催されたIFSCC 2019中間大会国内報告会を含む贅沢な討論会で、口頭18演題、国内報告会は46報が2部に分けて報告され、参加者は過去最高の490名に上りました!
 
尾郷学術委員長の開会挨拶に始まり、ヘアケア・スキンケア・メイクなど多岐にわたる分野での新しい評価法、素材開発、処方化技術探索などバラエティーに富んだ報告が行われ、活発な質疑応答が繰り広げられました。
IFSCC国内報告会は46演題がポスターで展示され、ミラノ現地では口頭発表された研究員ともポスター前でFace to Faceにて(しかも日本語で!)納得いくまで議論がされました。この様なスタイルは発表者にとっても聴講者にとっても大変有意義で、SCCJならではの他学会には見られない光景でした。
石井学術副委員長の閉会挨拶後は研究討論会演者とのQ&Aコーナー(ポスターセッション)と懇談会が開催され、ここでも発表者と参加者で熱のこもったディスカッションが繰り広げられました。
最後に研究討論会18報の中から最優秀発表賞として花王株式会社 武谷真由美さんの「近赤外線防御技術の開発」が選出され、授賞式が執り行われました。
 
さて、14年振りに日本で開催されるIFSCC2020横浜本大会がいよいよ目の前に迫ってきました。横浜大会に向けて発表を計画している技術者も本会に多数参加されていたと思われ、今回の討論会・国内報告会は例年以上に参加者皆さんの意気込み・熱気を肌で感じることができました。
 
最後に尾郷学術委員長の開会挨拶で述べられた3つのキーワードとIFSCC横浜大会へのメッセージを紹介させて頂きレポートとさせて頂きます。
「3つのキーワード」は、リチウムイオン電池の開発”でノーベル化学賞を受賞された旭化成名誉フェローの吉野彰さんのインタビューから引用され、化粧品技術者の皆さんの日々の研究活動、そしてIFSCC横浜大会に向けて心に響くエールでした。
第一のキーワードは「研究者には執着心と能天気な両面が必要」ということです。研究者、技術者は様々な場面で壁にぶつかります。基礎研究から製品化研究につなげる壁、製品化を実現する壁、そして市場で評価を得るまでの壁です。これらの壁にぶちあたっても簡単にあきらめない執着心と能天気な柔らかい面、両面のバランスを調和させることで壁を乗り越えてほしいというエールが送られました。
二つ目は「シーズの糸をニーズのハリ穴に通せ」です。シーズは専門的技術や能力、ニーズは未来の必要・需要を意味しています。イノベーションの実現には、専門性を磨き技術開発を進めることと未来の必要性や需要を見極めることが大事だということです。持続可能な社会が求められる時代の中で化粧品の未来に必要なことを見極め、技術開発を進めることの重要性に通ずるものと思います。
そして三つ目が「スピード」です。商品開発のスピードが年々速くなってきているので、そのスピード感、スピードをどうやっていくかが大事と述べられています。ノーベル賞を争う世界ではスピードの重要性は言うに及びませんが、化粧品業界の中でも世界をリードしていくためには今まで以上にスピードを意識することがもとめられているのではないかと思います。
 
IFSCC横浜大会のテーマはBeauty & Happiness : Pushing Boundariesです。技術開発、イノベーションにより今までの化粧品の枠、境界を押し広げる研究開発を行い、ビューティーを通じて世の中の人々をHappyにしていこうという思いが込められています。こうした思いに繋がる研究成果の発表で日本のグローバルプレゼンスを高められる様、SCCJ会員はもとより、日本の化粧品技術者が一丸となって頑張りましょう!
SCCJ広報委員  石田 賢哉(高砂香料工業株式会社) 
 
 
 
11/27開催「第85回SCCJ研究討論会およびIFSCC 2019ミラノ中間大会 国内報告会」は、
研究討論会18報、IFSCC2019・国内報告会(全ポスター)46報ものご発表、
490名もの皆様にご参加いただき 大変充実した内容での開催となりました。

【最優秀発表賞】
今回で10回目となる、最優秀発表賞は花王株式会社 武谷真由美さんが受賞されました。

「近赤外線防御技術の開発」
花王(株)スキンケア研究所
○武谷 真由美  , 高橋 大輝  , 岡田 智成  , 手島 典子  , 福井 崇  , 長澤 英広  , 宮木 正廣
 
次回「第86回SCCJ研究討論会」は7/17(金)大阪国際交流センターにて開催予定です。
発表エントリーは2020年3月頃より受付予定、プログラムや参加登録は5月末~6月頃の案内となります。

 
  • 討論会 発表の模様
  • 国内報告会1部
  • 国内報告会2部
  • 最優秀発表賞受賞