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第34回勉強会 ワークショップ

  • 抗ウイルス試験の概要について学びました
  • マスクによる肌トラブルに対応する原料のご提案
  • マスクへのメイク移りを抑制する製品処方のご提案
  • マスクによる肌トラブルの改善が期待できる植物エキスのご紹介
SCCJ西日本支部 「第34回勉強会 ワークショップ」 参加レポート

SCCJ西日本支部主催の「第34回勉強会ワークショップ」に参加いたしました。 勉強会ワークショップは、過去に何度か参加させていただいたのですが、今回は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、初めてのオンライン開催となり、私は自宅から参加いたしました。参加者は221人とのことで、例年でしたら会場の都合上、参加人数の制限があったのですが、オンライン開催の利点で、参加希望者全ての方が受講できたとのことです。また、オンサイトの開催でしたら、近畿圏への移動が難しい様々なエリアにお住まいの方も多く受講されていたことと思います。
「コロナ禍での製剤開発のアイデア」というテーマで、コロナ禍で明るみにでた、マスクの使用による肌トラブルやそれに対処する製品アイデア、マスクへのメイク移りを抑制する処方提案について、原料メーカー3社からご講演がありました。また、ウイルス安全性試験を受託されているViSpot株式会社 森様から、ウイルス学の基礎、抗ウイルス試験の概要と試験法についてご講演いただきました。ウイルス学の単元では、学生時代に授業で習ったことを、改めて復習することができました。各社から抗ウイルスを訴求する様々な製品は、どのような試験をクリアして上市されているのか、初めて知った試験例もあり、製品の品質に求められる抗ウイルス力について学ぶことが出来ました。
講演における質疑応答の時間もありました。掲示板へ質疑を書き込むと、講演終了後に委員の方から講師の先生方に質問いただける形式でした。私もいくつかの質問を書きこみ、ご回答いただきました。講師の先生方とディスカッションできるのが、勉強会ワークショップの魅力なのですが、他の参加者の方がどのようなことに疑問を持たれているのか、興味・関心を持っているのか知ることが出来たのは、今回の形式での最大のメリットだったと思います。
昨年の1月に初めて日本での感染者が報告されてから1年以上が経過しました。皆さん、これまでに経験したことのない日常生活を送られてきたことと思います。私自身、コロナ禍で人々の生活スタイルが一変する中、化粧品はどうあるべきなのか、どのようにして安心・安全をお届けできるだろうかと考えてきました。化粧品ができるお役立ちについて、改めて気づくことが出来たセミナーでした。
中止を余儀なくされるSCCJ関連のイベントがある中、我々化粧品関連従事者に求められる知識や製品アイデアに関するテーマで勉強会ワークショップを開催くださいました、勉強部会の皆様にお礼申し上げます。次回の勉強会ワークショップは、会場へ(マスクなしで)参集できることをお祈りいたします。
SCCJ広報委員 久加亜由美(株式会社マンダム)