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手荒れ [hand roughness]

手の角層の柔軟性やなめらかさがなくなり、臨床的に乾燥、鱗屑(→スケーリング)、肥厚、亀裂などを生じた状態.手荒れは利き手の親指、人差し指、中指の先端部分あるいは親指と人差し指の間の部分に発生することが多く、しだいに手全体に広がっていく.冬季は症状がひどくなることが多い.手荒れが起きる原因は、アトピー性素因*や健康状態の悪化といった人の生理機能にかかわる要因と、外部からの刺激(外的要因)があり、外的要因の代表例としては石けんや界面活性剤があげられる.炊事、洗濯など水や洗剤に長時間接触する機会が多い主婦に多く見られることから、主婦湿疹とよぶこともある.また、炊事、洗濯の頻度がそれほど多くない人であっても、手は仕事を含め日常生活をしていくために動かす必要があり安静を保ちづらいことから、一度手荒れを起こすと皮膚炎を生じやすく、まん延化する傾向にある.(松崎文昭)

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