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鉛中毒 [lead poisoning]

白粉*(おしろい)に使われてきた鉛白*(えんぱく)による中毒症.昔は美しい白肌は化粧で再現するものであった.奈良時代には日本に伝わっていたという鉛入りの白粉は、明治時代になっても広く使われており、職業上、白粉を常用していた歌舞伎役者は、慢性的な鉛中毒の症状(食欲不審、貧血など)に悩まされていた.その後、1901年(明治34年)鉛白粉(なまりおしろい)の使用は禁止措置がとられ現在に至っている.(→無鉛白粉)(永井昌義)

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