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匂い袋 [sachet]

薫香*(くんこう)の一つで、ミルラ(没薬)、オリバナム(乳香)、ベンゾイン(安息香)、サンダル(白檀)、イリス根、シナモン(肉桂)、バラやラベンダーの花、バニラ豆、トンカ豆などを粉末状にしたものや、バニリン、クマリンや合成ムスクなどの粉末状の合成香料を紙や布製の袋に入れたもの.サッシェともいう.最近では、デキストリンや二酸化ケイ素(シリカ)などの粉体に香料を添加したものを袋に入れたものが市場で見受けられる.匂い袋は香水のように香りを楽しむため衣服のポケットや肌着との間に入れたり、和服であれば、袂(たもと)に忍ばせたりする.たんすに入れて、衣類に香りを移す目的で、また、室内や自動車の車内の芳香剤としても使われる.(浅越亨)

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