LIBRARY ライブラリー

アイライナー [eyeliner]

ポイントメークアップ化粧品の一つ.まつ毛の生え際に沿って細い線を引き、目の輪郭をはっきりと際立たせたり、目の形の印象を変化させるなどして目元に魅力を与える目的で用いる(→アイライン).色みはブラックやブラウン、グレーなどが一般的だが、近年ホワイトやブルー、グリーンなどのさまざまな色の色材や、またラメ剤や真珠光沢顔料(パール剤)の入ったものなど、バリエーションも増えている.その品質には、目の際という細かい部分に線を描きやすいこと、まばたきなどの動きや涙などによる化粧くずれを起こしにくく、かつクレンジングでは落ちやすいこと、また、目に対する安全性などに配慮されている.剤型は、液状のものと固形のものに大きく分けられる液状アイライナー(リキッドアイライナー)筆で塗布する液状のアイライナー.固形のペンシルタイプに比べると化粧もちがよく、くっきりとしたラインが描けるが、使いこなすにはテクニックが必要である.最近では、塗布する量の調節が容易な筆ペンタイプのリキッドアイライナーも上市されている.なお、液状アイライナーは次の3タイプに大別することができる.(1)油性タイプ樹脂と色材を油性成分に分散・溶解したもので、涙や汗ににじみにくく、つやがある.ただし乾きが遅い.(2)水性皮膜タイプ樹脂と色材を水性成分に乳化分散したもので、水や皮脂に強く、つやのあるラインが描ける.ただし被膜によるつっぱり感を感じることがある.(3)水性非皮膜タイプ色材を水性成分に乳化分散したもので、皮脂ににじみにくく、被膜のつっぱり感がないという特徴がある.ただし耐水性に欠け、汗や涙でくずれやすい.固形アイライナー(1)ペンシルタイプ色材(顔料)を油性成分で固め、鉛筆の芯状にしたもので構成成分や製法はアイブロウペンシルに類似している.アイラインを描くのに特別なテクニックを必要としないという特徴がある.ただし、リキッドタイプと比べると化粧もちはあまりよくない.(2)固形パウダータイプ(ケーキ型アイライナー)タルクなどの体質顔料を基剤に色材を配合し、さらに水を含んだ筆でのとれをよくするために界面活性剤を配合して構成される.使用のさいは少量の水で溶き、筆を用いて描く.リキッドタイプと同様、くっきりとしたラインが描けるが、使用にはややテクニックが必要である.かつては耐水性が弱いものが多かったが、最近は改善され比較的化粧もちがよいものが多い.(角田依子)

用語検索

索引