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ウロカニン酸 [urocanic acid]

アミノ酸の一種ヒスチジンの代謝によって産生される物質.トランス体とシス体の光学異性体があり、角層中に検出される(図).ヒスチジンからは、ヒスチダーゼの触媒により脱アンモニア反応が起こり、trans-ウロカニン酸が生成される.trans-ウロカニン酸は優れた紫外線吸収能を有するため天然の紫外線吸収剤とも考えられる.紫外線照射されたtrans-ウロカニン酸はcis-ウロカニン酸に変換され、これは免疫抑制作用を有することから、紫外線による免疫抑制作用のいったんを担う可能性が示唆されている.(平尾哲二)

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