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容器の機能性 [functional design of packaging]

中身の保護機能、耐中身適性、容器の耐久性といった三つの基本機能を容器の機能性という.どんなにファッショナブルで美しい容器であってもすぐ壊れたり、使いにくかったら商品の魅力を大きく損ねてしまうので、工場で商品がつくられてから消費者の手に渡るまで、また消費者が使い終わるまで問題が起こらないよう、いろいろな観点から容器の材質、構造や形状の検討と保証試験を実施する必要がある.
(1)中身の保護機能
流通段階や使用場面では、温度、湿度、光、酸素などの環境条件の違いや、また輸送や携帯中での振動、落下衝撃などから中身を保護する必要がある.中身の水分透過、臭い透過、変臭、変色などさまざまな問題が起こらないように、中身の特性に応じて適切な容器を選択することが好ましい.
(2)耐中身適性
容器が中身によって変形、変色、腐食、クラックなどの発生を起こさないようにその素材や形状を吟味する必要もある.中身中の界面活性剤などによって容器やキャップに割れ(ストレスクラッキング)が発生することがある.また、長期保管時に中身の油分で容器の素材が膨潤して凹みなどの変形が起きることがあるため、十分な検討が必要となってくる.
(3)容器の耐久性
容器には使用場面での使用性に加えて、商品の特性に応じた耐衝撃性、耐久性などの各種機械的強度や、劣化や変色、摩耗などに対する素材や印刷の強度が必要とされる.樹脂は、破壊強度よりも小さい応力でも、時間が経過すると材料の表面または内部に亀裂を生じることがある.この現象をストレスクラッキング(応力亀裂)という.環境応力亀裂(ESC)ともいい、通常は環境因子、たとえば熱、溶剤、界面活性剤などの影響によって促進される.(鳥居晶仁)

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