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オリエンタル調 [oriental tone]
重厚な甘さが特徴となっている香りであり、ベンゾイン（安息香）、オリバナム（乳香）、ミル（没薬）などのバルサムノートや、ムスク、シベット、アンバーなどのアニマルノート、それにバニラの香りから醸し出される香調．女性らしさ、セクシー、大人らしさなどのイメージによく合うとされる．この香りを代表する作品は“ジッキー”（ゲラン社、1889年）や“ロリガン”（コティー社、1906年）などであり、もっとも古いフレグランスである．“シャリマー”（ゲラン社）はクラシックなオリエンタル調のフレグランスであり、欧米では現在でも人気が高い．“オピウム”（イヴ・サンローラン社）は現代調にアレンジされた香りとなっており、その名前とパッケージがオリエンタルという言葉と結びつき、非常に人気を博した．（小林広治）