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カテプシン [cathepsin]

プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)の一群で、細胞内小器官リソゾームに蓄えられて、細胞内の老廃物の消化などを担うものをさす.主たるものとして、カテプシンB、H、Lなどのチオールプロテアーゼ、カテプシンDなどのアスパラギン酸プロテアーゼなどが知られている.いずれもリソゾーム内のpHに相当する酸性領域に至適pHを有するのが特徴である.ケラチノサイト(表皮角化細胞)でも産生され、角層においてもその活性が検出される.角層剥離におけるデスモソームの分解に関与すると考えられている.(平尾哲二)花鈿(かでん)女子の額の中央部に施した花弁状の化粧.唐代の特徴的な化粧の一つ.その起源には、唐の段成式撰の随筆“酉陽雑俎(ゆうようざっそ)”によると、唐の中宗のとき、昭容上官が傷あとをかくすためにつくった、また宗の高丞(こうじょう)撰の“事物紀原”にある、武帝、女寿陽公主人が、昼寝をしているとき、梅の花びらが舞い落ちて額にぴったりくっつき、三日たっても落ちなかったなどの逸話がある.(村田孝子)

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