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経済協力開発機構 [Organization for Economic Cooperation and Development]

略してOECDとよばれる.加盟国経済の持続的成長と自由貿易の拡大などを目的として1960年に設立された国際機関で、本部はパリにある.加盟国は、初期から加盟しているオーストリア、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、アイスランド、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、米国、カナダの20カ国に、その後加盟した日本、フィンランド、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、チェコ、ハンガリー、ポーランド、韓国、スロヴァキア(2000年現在)の10カ国を加えた計30カ国である.加盟国の常任代表(大使)により理事会が構成されている.理事会の議決には法的な拘束力をもつ決定(decision)と、法的な拘束力がない勧告(recommendation)がある.なお、OECD組織の中の化学物質グループは、環境と人の健康保護を目的として、化学物質規制の問題に取り組んでおり、物質の物理化学的特性や健康への影響、人以外の生体システムへの関与や安全性試験法に関するOECDテストガイドラインも作成している.(鈴木惠子)

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