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アルキルトリメチルアンモニウム塩 [alkyltrimethyl ammonium salt]

水に溶解して陽イオンとなる界面活性剤で、アンモニウムイオンの4個の水素原子を3個のメチル基と炭素数8〜22の長鎖アルキル基で置換した構造をもつ.陽イオン性界面活性剤の中でもっとも汎用されており、逆性石けんともよばれる.高級脂肪酸からニトリルを経て合成された長鎖第三級アミンに塩化メチルを反応させる方法、または高級アルコールから合成された長鎖アルキルハロゲン化物とトリメチルアミンとを反応させる方法などによって製造される.原料形態としては、水、エタノール、イソプロピルアルコールなどの溶媒で希釈されたものが多い.毛髪によく吸着して柔軟性を与え、手触り感触をよくし、静電気の発生をおさえて埃(ほこり)などの付着を防ぐ目的で、ヘアリンスの主原料として用いられる.(太垣成実)

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