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CNV [contingent negative variation]

脳波を計測する方法として刺激に対する誘発電位測定がある.その脳波成分の中で高次の心理過程に関連して現れる事象関連電位(ERP)の一つ.被験者の脳電位を計測しながら、一定の間隔で二つの識別可能な感覚刺激(たとえば音と光など)を与え、第2番目の刺激に対して一定の操作を行う、たとえば光が見えたらキーを押すなどの作業を与えると、1番目と2番目の刺激間の脳電位に緩徐な陰性変動(電位がマイナス側に動く)が現れる.この変動は、意識、注意、期待などの精神活動により変化することが知られており、とくに初期におけるCNVの振幅は覚醒レベルにより増大することから、香りの覚醒効果や鎮静効果の検証にしばしば用いられる(図).(奥田剛弘、高橋元次)

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