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アルコール代謝酵素 [alcohol metabolizing enzyme]

アルコール(エタノール)は、エタノールからアセトアルデヒドまでの酸化、アセトアルデヒドから酢酸までの酸化、そしてそれ以降と、おもに3段階で代謝される.アルコール代謝酵素はそうしたアルコールの代謝にかかわる酵素群の総称である.アルコールの酸化は、大部分がアルコール脱水素酵素(ADH)によるものであるが、このADH活性には個人差があり、それがアルコール感受性の違いの要因の一つになっていると考えられている.また、アセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により酢酸にまで酸化される.このALDH活性についても個人差があり、高活性型のALDHが欠損したヒトがアルコールを摂取した場合、血中のアセトアルデヒド濃度が上昇して毛細血管の拡張による紅潮が起こることがあるとされている.(足利太可雄)

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