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色調調整剤 [color tone conditioner]

製剤色調を調整するために用いられる剤.色材ともいう.化粧品の効果感などの視覚的満足感を得るためや、原料ロットの品質の振れなどにより製剤外観色が変化する場合の調整を目的に使用される.色調調整剤は、顔料、染料、レーキに分類される.顔料は、水または溶剤に不溶であり、有機顔料、無機顔料(超微粒子無機粉体)に分けられる.染料は水または溶剤に溶けて、染着の機能をもち、使用上から酸性染料、塩基性染料、酸化染料、油溶性染料などと分類される.またレーキは、染料構造中のナトリウムイオン(Na+)またはカリウムイオン(K+)をカルシウムイオン(Ca2+)、バリウムイオン(Ba2+)、アルミニウムイオン(Al3+)または大きな原子団で置換して不溶性の顔料にしたものである.これらの中で有機顔料や染料(タール系色素)については法定色素(タール系色素の中で医薬品、医薬部外品および化粧品の着色のために使用することができることが厚生省令で認められたものを)の使用が義務づけられている.そして認可されたものは、使用できる範囲によってI〜IIIグループに分けられる.(→総論12.5節)(西田勇一)

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