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濡れ色 [wet color]

顔料が油や水にぬれたときに示す色のこと.顔料単独の色(乾き色)に比べて濃く見える.顔料単体では、顔料自体の光吸収による色と空気と顔料の界面での表面反射光の和を見ることになる.空気中では空気と顔料の屈折率の差が大きいために表面反射が大きく、表面反射光は色をもたずに光がそのまま反射されるので色が白っぽく見える.これに対して油や水で顔料の表面を覆うと、空気と油や水の界面あるいは油や水と顔料の界面での屈折率差が小さくなるため、表面反射光が少なくなる(図).色が濃く見えるのはこのためである.(大野和久)

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