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光アレルギー性接触皮膚炎 [photoallergic contact dermatitis]

光線の照射に伴い免疫応答に基づいて発症するアレルギー性の接触皮膚炎で遅延型過敏反応である.皮膚に、ハロゲン化サリチルアニリドに代表される光アレルギー物質が接触し、その物質を励起させる作用波長を含む光線(一般にUVA)が照射されると、生体構成成分と結合しランゲルハンス細胞によりリンパ節でTリンパ球抗原提示され、生体が光アレルギー物質に感作された状態になる.ふたたび同一の光感作性物質(光アレルギー物質)が接触し光線の照射を伴った場合に、アレルギー性の皮膚炎が引き起こされる.原因物質が接触した顔面、首などの露光部位には紅斑を主体とする皮膚反応が認められる.組織学的には、アレルギー性接触皮膚炎と同様な所見であり、表皮の海綿状態、真皮上層のリンパ球の浸潤が認められる.(市川秀之)

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