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ヒトパッチテスト [human patch test]
ヒトに対して行われるパッチテストのこと．その種類には、接触アレルギーの原因物質を発見し、原因物質除去によって治療を行おうとする診断パッチテストと、化学物質の皮膚安全性を予測し、皮膚障害を未然に防ごうとして利用される予知パッチテストがある．診断パッチテストは接触皮膚炎患者を対象に皮膚科医が行うのに対し、予知パッチテストは化粧品市場における皮膚障害をできるだけ少なくするために行われる．ヒトパッチテストは、一般に市販されているパッチテスト用の絆創膏を用いて、腕あるいは背中に通常は閉塞で塗布を行うが、揮発性の高い物質は開放で塗布するといった方法で実施される．試験物質の適用時間は24時間とし、皮膚反応（紅斑、腫脹）を肉眼的に判定する．ほかに20分間パッチテストおよび48時間パッチテスト、光パッチテストがある．（小川朋康）