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ブローチューブ容器 [blow tube]

形状はチューブ容器に近く、細口ボトル容器のような自立する底面がない容器.一般には容器の成形方法が異なるためチューブ容器より容器形状の自由度が大きく、底面がないため細口ボトル容器より容器を押しやすいという特徴がある.しかし、中身の硬さや容器形状によっては中身が出しにくい場合もあるため、中身粘度との適性などを考慮することが好ましい.キャップはねじ式やワンタッチキャップが使われる.中身が口元に落ちてきて最後まで使えるように、その天面は容器が自立できるような形状になっていることが多い.チューブ容器と異なり内容物は口元から充填する.このため、口元の穴径は比較的大きめになり、ねじ式のキャップの場合、通常は内容物の出方を調整する中栓が使用される.容器の材質は,押しやすさから軟らかい素材である低密度のポリエチレンがおもに使用される.外観につややマット感が要望される場合や保香性などのバリア性が必要な場合は,ポリプロピレンやエチレン―ビニルアルコール共重合体などの異種の素材を積層することもある.チューブ容器と異なり,容器の肩の部分も一体させて積層構成にすることができる.(鳥居 晶仁)

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