LIBRARY ライブラリー

ペパーミント油 [peppermint oil]

シソ科のペパーミント(Mentha piperita L.、和名は西洋はっか)をある程度乾燥させた葉から水蒸気蒸留法で得られる精油.ペパーミントの主産地は米国のミッドウエスト地方(ミシガン、インディアナ、ウイスコンシン州)やファーウエスト地方(オレゴン、ワシントン、アイダホ州)であるが、とくにミッドウエスト地方のものが香味ともに高品質である.おもな香気成分はl-メントールとl-メントンであり、さわやかな清涼感あふれる香りである.ペパーミント油には、冷感、発汗、鎮痛作用もあり、ガム、歯磨き、消臭剤、医薬品など幅広く使用されている.なかでもペパーミントガムは日本のガム市場の主流である.仲間としてコーンミントともよばれる和種はっか(Mentha arvensis L.)から採る精油があるが、通常ペパーミント油としては扱わない.主成分はペパーミントと同様であるが、ペパーミントよりl-メントール含量が多い.(荻島美幸)

用語検索

索引