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防腐効力試験 [preservative efficacy test]

製品の防腐処方を決定するために行われる試験.腐敗試験、防腐力試験、保存効力試験ともいう.製品使用中に微生物が混入した場合でも増殖しないかどうか、すなわち微生物汚染の発生を防ぐのに適当な防腐効力かどうかを評価するために実施される.国内では、日本薬局方に収載されている医薬品のための保存効力試験や海外の薬局方、また海外の化粧品工業会によるガイドラインなどを参考にして行われている.試験方法は、一定量の製品に細菌、酵母、かび類を添加し、その微生物の菌数が製品の防腐効力によってどれだけ減少するかを経日的に観察、基準値と比較して評価するのが一般的である.添加される微生物の種類は、汚染化粧品から検出された頻度や、ヒトに健康被害を及ぼした前例などを考慮し選択される.なかでも特定病原菌は、いずれのガイドラインでも試験菌に指定されている.さらに過去の自社汚染製品からの分離微生物なども追加される場合がある.(中島靖夫)

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