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補色 [complementary color]

二つの色を混色した結果が無彩色になる関係にある色の関係のこと.光の加法混色の場合は白色に、減法混色の場合には灰色から黒になる.すべての色相を円環状に配置した色相環上において、相対する(反対側の)2色の関係が補色の関係にある.補色になる2色には黄色と青紫、赤と緑、橙と青、黄緑と淡赤紫色などがある.補色どうしを隣接した状態で見ると、互いに引き立てあってあざやかさが増して見える.これは補色対比という.光の刺激(色刺激)を取り除いた後に生じる視知(感)覚を残像というが、有彩色の色を見た場合に現れる残像は補色の色が現れる.たとえば白紙の上に10 cmくらいの円に切り抜いた赤い色紙を置き、しばらく凝視した後に赤い丸を取り除きまばたきをすると緑色の残像が現れる.(大野和久)

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