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サイトカイン [cytokine]

Tリンパ球、 Bリンパ球、マクロファージ線維芽細胞ケラチノサイト(表皮角化細胞)などの多種類の細胞により産生される分子量約15,000〜30,000の糖タンパク質で、細胞の増殖、分化、走化性に関与する分子のこと.免疫応答、炎症反応など生体の防御や恒常性の維持に関与する細胞の増殖・分化・走化性を制御する.以前はリンホカインとよばれていた.1983年にインターロイキン(IL)-2が初めてクローニングされ、これまでにリンパ球の増殖・分化を促すサイトカインがつぎつぎとクローニングされた.サイトカインは、インターロイキン、ケモカイン、コロニー刺激因子(CSF)、幹細胞増殖因子やエリスロポエチンなどの造血因子、インターフェロン、腫瘍壊死因子(TNF)、血小板由来増殖因子(PDGF)、上皮細胞増殖囚子(EGF)、線維芽細胞増殖因子(FGF)、形質転換細胞増殖因子(TGF)などに分類できる.皮膚を構成するケラチノサイトや線維芽細胞などからも、さまざまな種類が産生される.角層ではケラチノサイトで産生されたサイトカインが残存して検出される場合がある.とくにIL-1に関連するサイトカインは多量に検出され、外界から与えられる刺激によって角層から遊離すると、炎症反応が引き起こされると考えられている.また、IL-1だけでなく、その拮抗物質IL-1レセプターアンタゴニストも角層中には多量に存在し、IL-1レセプターアンタゴニストとIL-1の比率は皮膚の炎症状態を反映して変動することが知られている.(市川秀之、平尾哲二)

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