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森林浴 [wood bathing]

森林の清浄な環境の中で散策したり休息したりすることにより五感を刺激し、気分転換や健康増進をはかること.1982年に林野庁が提唱した、健康・保養のために国有林を開放し活用しようとする“森林浴構想”により急速に広まった.森林の中に入ると気分がよくなりさわやか感を味わうことができるが、森林浴の心理的生理的効果については実験によって科学的に証明されている.心理面では気分をリラックスさせながらも活気のある状態をもたらし、生理面ではストレスホルモンである唾液中のコルチゾール濃度を減少させ生体をリラックス状態にする.こうした効果は、フィトンチッドとよばれる植物が発散する揮発性物質(α-ピネン、ヒノキチオール、リモネンなど)の生体への影響、小川のせせらぎや小鳥のさえずり、目に優しい木々の緑、適度な木漏れ日による涼感など、森林のもつさまざまな環境要素によるものと考えられている.(奥田剛弘)水銀白粉(おしろい)→伊勢白粉

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