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生体高分子 [biomolecule、 biological polymer]

分子量が大きく、水に溶け、高粘度の粘液となる生体由来の高分子.真皮の構成成分である酸性ムコ多糖類のヒアルロン酸ナトリウム*、コンドロイチン硫酸ナトリウム、およびタンパク質の可溶性コラーゲン可溶化エラスチンなどが、さらに含窒素多糖類のキチンやキトサンも保湿効果を示す.これらは、皮膚に塗布後乾くと膜状になって保湿効果を維持するため、外界の湿度に影響されずに水分を保持することが可能であり、吸湿性の高い低分子の保湿剤などと組み合わせて用いられている.なお、これらの生体高分子は保湿作用のほかにも、化粧品原料として皮膜形成、増粘、乳化、分散、泡の安定化などの機能もあわせもっている.(小出倫正)

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