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染色堅ろう性 [color fastness、 ^ncolor durability]

ヘアカラーの染色効果の持続性を評価する指標で、染色直後の色が日常のシャンプーや紫外線に対してどれくらい退色せずに保てるかを表すもの.染色堅ろう度、色もち、退色性ともいう.ヘアカラーの機能を評価する上で染色性と並んで重要である.試験対象物は白色布や人毛などを用い、染色直後のものと比較評価する.評価はJIS堅ろう度試験法に準じて行われることが多く、とくに日常のシャンプーによる退色性(耐シャンプー性)を評価する洗髪堅ろう性試験、日光(紫外線)による退色性を評価する日光堅ろう性試験が多く行われている.洗髪堅ろう性試験は、洗浄液としてシャンプーや界面活性剤の0.5〜5%程度の希釈水溶液に染色白布や人毛を浸し一定の条件下で処理する方法で、日光堅ろう性試験は、日光に被試験物を1週間〜1カ月程度暴露する方法のほか、キセノン灯(紫外線〜可視光の代用光)やカーボンアーク灯(紫外線の代用光)といった人工光を用いた方法がある.染色堅ろう性の評価は、染色性の評価と同様に目視でも行われるが、ほとんどの場合測色計を用いてL*a*b*表色法や色差(ΔE)で表される.この評価法は、ヘアカラー基剤や有効成分に対して行われているが、ヘアカラーを施した髪により適したシャンプー基剤やトリートメント剤の開発にも適用されている.(→染色性)(神戸哲也)

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