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アンバーフゼア調 [amber fougere tone]

フゼア調にアンバーノートやアニマルノートを加味して、よりセクシャルで重厚なイメージに仕上げた香調.持続性のある甘い香りのクマリンが1868年に合成されて初めて、フゼアの名の由来となった“フゼア・ロワイヤル”(ウビガン社)が調香できたということができる.それ以降、多くつくられてきたフゼアの中で、このクマリンとアンバーノートをうまくアコード(調和)させたアンバーフゼア調の香りの代表的とされるのは、1964年の“ブルート”(ファベルジェ社)である.その保留性のよいアンバーノートによって力強く拡散性に富んだものである.(今川政樹)

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