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栄養剤 [nutrient agent]

働きの衰えた細胞に対して、本来細胞がもつ代謝活性を促進させるよう、働きかける成分.スキンケア化粧品や育毛剤に多く使われている.スキンケア化粧品の場合は、ケラチノサイト(表皮角化細胞)や真皮細胞に栄養を与えるため、ビタミン類やアミノ酸類などが使われる.育毛剤の場合は、有効成分として、毛母細胞賦活効果や血行促進効果をもつ成分を中心に処方されており、栄養剤は毛成長の衰えた毛包に対して賦活作用や血行促進のために使用されている.また、毛母細胞の酵素活性の賦活による毛成長の促進を目的として、ビタミン類、アミノ酸類が配合されている.ビタミン類には、表皮の乾燥や角化異常の防止に効果のあるビタミンA*、皮膚細胞賦活作用のあるビタミンB類(B1、B2、B6)、血行促進、抗酸化作用のあるビタミンE*およびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、ビオチンなどがある.アミノ酸類としてはシスチン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、トリプトファン、アミノ酸エキスなどがあげられる.(三部晶子)

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