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感光素 [photosensitizer]

免疫系マクロファージ系を高める作用がある感光色素の一種で、毛母細胞賦活作用、体内の異物を排除する機能を高める作用がある.戦前は凍傷、創傷、火傷などの治療薬として使われていた.戦後抗生剤万能時代の陰に隠れていたが、半世紀に及ぶ研究から、最近そのメカニズムが解明され、現在ふたたび脚光を浴びるようになった.また、まったく安全であることも、長い歴史の中で証明されている.性状はやや黄色みがかった結晶粉末で、光に対して反応することからこの名前がある.現在までに7,000種以上の感光色素が合成されており、強い抗菌性を利用して皮膚の清浄などを目的とした化粧水が、乳液などに利用されており、傷や炎症の治癒にも用いられる.(西田勇一)

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