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炎症性サイトカイン [inflammatory cytokine]

リンパ球やマクロファージなどから産生される、微量でも強い生理活性作用を有するタンパク質を一般にサイトカインと総称する.サイトカインは非常に多彩な生理活性を示すが、なかでも細菌やウイルスの感染、腫瘍、創傷治癒などに伴う炎症反応に関与するサイトカインをとくに炎症性サイトカインとよび、インターロイキン-1(IL-1)、インターロイキン-6(IL-6)、腫瘍壊死因子(TNF)、インターロイキン-8(IL-8)およびインターフェロンg(IFN-g)などが知られている.これらは、肝臓におけるセルロプラスミンやフィブリノーゲンといった急性期タンパク質の産生と分泌の誘導、内因性の発熱物質としての作用、好中球などの炎症性細胞の活性化および遊走化、線維芽細胞の増殖などの機能を有している.(足利太可雄)

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